Vol.89

災害を越えて―こころの復興

能登半島地震の発生や南海トラフ地震を想定した注意喚起など、震災へ意識を向けることが日常的になりつつある。災害への備えは、インフラ整備や備蓄用品の確保だけでなく、心のケアも忘れてはならない。被災地での生活物資の供給に加え、生活用水の確保、温かい食事やプライベート空間などの提供は、ストレスを軽減し、気持ちを安らげ、対話を通した交流を生み出すだろう。今号では、前回に続き「災害」をテーマとし、特に「こころの復興」に焦点を当てた。人々の円滑なコミュニケーションは、復興の質を高め、持続可能な社会づくりにつながっている。

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インスタントハウスで届ける「希望」
北川 啓介
名古屋工業大学大学院工学研究科社会工学類高度防災工学研究センター教授
人口減少社会における災害復興と地域社会の持続可能性
野坂 真
青森公立大学経営経済学部地域みらい学科准教授
なぜサードセクターは社会的課題解決の現場にいるのか
菅野 拓
大阪公立大学大学院文学研究科准教授
災害時もその先も、持続可能な水インフラを構築
越智 浩樹
WOTA 株式会社執行役員業務統括
災害への備えを楽しくする“ 防災スポーツ”
篠田 大輔
株式会社シンク代表取締役社長
防災拠点としてのこども食堂
森谷 哲
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえディレクター・防災士
松島 陽子
特定非営利活動法人U.grandma Japan代表理事
佐甲 かほ子
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ防災士

特別連載 日本をおびやかす労働力クライシス❶

今ここにある課題「2024年問題」
春原 千恵

消費パラダイムシフトの現場 第52回

地域のファンとリアル住民をデジタルでつなげ、地域を再興する
竹之内 祥子

「食」を変えていく新視点 第12回

未来の食材へ、「海藻」
柴田 香織

Museum Report

企画展紹介
「あたらしい模索。~カンヌライオンズから学ぶビジネスとクリエイティブの架け橋 ~」イベントレポート

Information

第45回理事会、第16回評議員会· 第46回臨時理事会を開催しました ほか